・ヒカル
振袖新造。愛想はいいが生意気でお調子者。芸事は苦手。
5つだか6つだか辺りに売られて廓入り。冴木の禿になる。
折檻で閉じ込められたしばき小屋で、血染みのついた碁盤を見つけたことがきっかけで、
囲碁にめざめていく。
・佐為
幽霊。平安時代の碁打ち。本因坊家の虎次郎くんに取りつく予定が、媒介の碁盤がよくわからないうちに廓に流れてしまい、長いことくさくさしていた。
たまたま出会ったヒカルに碁を教えていく。もともとが世間知らずなので、廓の生々しい様を目の当たりにしてショックをうけることも。
・アキラ
碁打ちの家の子。朝から晩まで打っていられれば幸せ。
兄弟子・芦原に「そんなんじゃ男としてだめになるよ!」と説教され、半ば無理矢理廓に連れて行かれる。うんざりしながら手遊びに新造のヒカルと打って大敗。
人生がぐわんぐわん揺れ動きはじめる。
・冴木
ヒカルの姉女郎。クラスは格子。人気はそこそこ。
ある時無理心中に巻き込まれ髪の毛をばっさり斬られてしまい、
以降、短い髪のまま過ごしている。
・芦原
碁打ち。アキラの兄弟子。冴木のなじみ客。
堅物の弟弟子に女遊びを仕込もうと廓に連れて行くが、あまりうまくいっていない。
・和谷
不寝番(ふしんばん、と読むらしい。勉強になります)。夜中の見回り、喧嘩の仲裁が仕事。ヒカルの喧嘩友達。伊角や冴木の言う事はすなおに聞く。母親は遊女(伊角の姉女郎)だった。
遊女が子を産むことも、生まれた男児が廓の若い衆になることも、ないではなかったらしい。あんまりはなかったらしいが、フィクションだからゆるちて。
・伊角
格子女郎。器量よしだが気が弱く、ランクアップは無理かも、とか言われている。
ファンは多い。
・越智
楼主の祖父に代わり店を切り盛りする若き番頭。いつも持ってるそろばんでよく人の頭を叩く。クールでドライな性格。うまくいかないことがあると、厠にこもってぶつぶつなんか独り言つぶやく。
・飯島
医者。廓の中に常駐している医者は多分いないと思うが、常駐していた方がいいんじゃないかと私が思うので、いることにしよう。
変な薬とか、あんな薬とか、そんな薬とか作ってる。メガネだからね。
・社
西から来た遊女。顔はきれいだけど何しろ気性が荒い散茶女郎。
碁打ちになりたくて家を飛び出し、人さらいにつかまって島原に売られ、逃れ逃れて東へたどり着いたはいいが行き倒れ、とどのつまり吉原に身を寄せる羽目になった、的な。
20巻表紙のイラストがあまりにヤンキーだったので、性格も若干ヤンキー風。
ヒカルとよく喧嘩している。
・本田
おはなやさん。四季折々の花を活けたり、客に頼まれて遊女に花を届けたりする。
人生やぶれかぶれに生きている社に「もっと自分を大切にしろ」とか言ってしまう野暮。
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